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Kein Entrinnen.
私の好きな映画にミロシュ・フォアマン監督のThe People vs. Larry Flynt(邦題:「ラリー・フリント」)というのがある。ポルノ雑誌「ハスラー」の発行人、ラリー・フリ ントの生涯を描いたものだが、これがまたハチャメチャで、フリントは「女性器こそ、女性の一番美しい部分だ」と主張して「プレイボーイ」や「ペントハウ ス」よりもきわどいグラビアを「ハスラー」誌に載せて大儲けをした男。かなりエゲツないんである。
だけど、このエゲツない男が「戦争に行って死体の写真を撮ったら、それはピューリッツァー賞をとったりするのに、生きて平和に人生を謳歌している人 間の性器を見せたら、なぜ犯罪になるのか?」とか、「人間の行為のうち、セックスは自然で美しい。戦争という行為こそ愚かしく、恥ずべきものではないの か?」とスピーチでぶちまけるシーンがあって、こりゃ確かにオリバー・ストーンの息がかかっているなと思いながらも、ウンウンと頷いてしまうのだ。
彼の主張は、大人であれば自分が発行するポルノ雑誌を見たくなければ見なければいいだけのことであって、お金を払って見たい人がいる以上、他人が法 律でそれを禁じる権利はない、というものだ。この辺りは映画よりもLarry Flynt: The Right to Be Left Aloneというドキュメンタリーの方がわかりやすいかもしれない。ド田舎の出身でろくな教育も受けていないフリントだが、人の心の闇の部分を知り尽くし ていて、ジャッキー・ケネディー・オナシスのヌード写真だの、デロリアン創設者が当局のおとり捜査に引っかかる場面のビデオだの、民衆のスケベ心が見たく なるものを提供して物議を醸し出してきた。
ところが、宗教家のジェリー・ファウェルを性的に揶揄した広告のパロディーで彼は訴えられ、投獄され、挙句の果てには銃で撃たれて下半身不随とな る。このパロディーが「名誉毀損」か、「表現の自由」で守られるべき著作物に値するかで米最高裁が全員一致でフリント側の主張を認めているのだ。
しかもその時、タイムやニューズウィークといった主要ニュース誌が、彼を応援する立場をとったことはあまり知られていない。日本の週刊誌と違って、 ヘアヌードも芸能人のツーショットも載っていないアメリカのニュース誌だから、一介のポルノ雑誌が潰れようと何の影響もないはずだが、 アメリカにおける表現の自由、報道の自由が、フリントのような底辺の猥褻ポルノグラファーによって守られていることを認識しているのだ。
イケないことはいくらでも非実在キャラでどーぞ—Why it’s wrong to ban non-existent sex with minors | Books and the City (via ginzuna) (via otsune) (via shin3) (via yaruo) (via pinto) (via anexile)